リトル・ヴェニス

英国滞在2日目。今まで、近くを通りかかることは何度もあったが、ここを目指してきたことはなかった、リトル・ヴェニスへ。

行く前にまずは楽しみにしていたフル・イングリッシュ・ブレックファスト。ホテルの近くの街角の家族経営のSheila's  Cafeという小さな店、ぎっしり人で一杯で、狭いところで肩寄せ合ってって感じで食べる。ベーコンエッグ、ベイクトビーンズ、ソーセージ、トースト、ハッシュドポテト、あとオレンジジュース、カプチーノで、お腹一杯で大満足、今日一日他は何も食べられなかった。でもこれで4,600円、二人で7,200円は高い、円安も極まれり、びっくり。

リトル・ヴェニスに歩いて向かう途中、木々の間に尖塔が見えた。ヴィクトリア朝のゴシック・リヴァイヴァルの特徴、石と煉瓦の縞々、シャープで美しい、あ、いいものに出会えたなと思った。あとでホテルに戻ってからエド・ジョーンズのロンドン建築ガイドを調べたら、ジョージ・エドムンド・ストリートのセント・メリー・マグダレン教会(1868-78)だった。

この本は5年前にロンドンに来た時にAAスクールのブックショップで買ったもの。素晴らしくいい本なのに重い、ガイドがこんなに重くちゃ持ち歩けないよ、持っていくかどうしようか迷った末、バラシて持ってきた。エド・ジョーンズはぼくが72年にロンドンに来た頃、若手建築家の有望株のひとりで注目していた人だ。

リージェンツパークの脇を通ってカムデンロックに至るリージェンツ運河と北西に伸びるグランド・ユニオン運河の交点の三角の波止場、この辺がリトル・ヴェニスと呼ばれている。